中小企業診断士の独学におすすめなテキストと実は不要なテキスト

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

独学

中小企業診断士の独学受験者にとってテキスト・過去問選びは最重要事項の一つです。

間違ったテキスト選びはモチベーションを下げ、受験失敗に直結してしまいます。

今回は独学合格者である僕が本当におすすめできるテキストと実は不要だったテキストを徹底解説していきます。

・テキスト選びで重要なこと
・一次試験で使えるおすすめテキスト、実は不要なテキスト
・二次試験で使えるおすすめテキスト、実は不要なテキスト

この記事を書いた人

しゅん

  • 一次試験・二次試験を独学一発合格
  • 千葉大学工学部・千葉大学大学院卒
  • 妻子持ち30代中堅社員

中小企業診断士試験 試験結果

テキスト選びで絶対にしてはいけないこと

独学者がまずやることはテキスト選びです。

良いテキストに出会えるかで合否が決まるといっても過言ではありません。

でもその前にテキスト選びで絶対にやってはいけないことをお伝えします。

それは、あれこれ手を出さないということです。

もう少し詳しくいうと、5冊を1回ずつ解くのではなく、同じテキストを5周解くほうが良いです。

なぜ同じテキストが良いのかというと、同じテキストを使うと1周目で間違えた問題が2周目、3周目で解けるようになり定着度が高まるからです。

一方、様々なテキストを使った場合だと解けない問題はそのままずっと解けないままで苦手な分野の強化を図ることができません。

しゅん
しゅん

書店やAmazonを見てると魅力的なテキストがたくさんありますが、自分にあった一冊を見つけましょう!

では、これから本当におすすめできるテキストと実は不要だったテキストを実体験を踏まえて書いていきます。

一次試験

一次試験は7科目ありますが、それぞれの科目に対しておすすめのテキスト、不要のテキストを一覧にまとめましたのが以下の表です。

科目別一覧表

  過去問完全マスター【同友館】 スピードテキスト【TAC出版】 スピード問題集【TAC出版】 おすすめ補助テキスト
経済学・経済政策 × × 速習! ミクロ経済学 2nd edition
速習! マクロ経済学 2nd edition
財務・会計 × × 特になし
企業経営理論 × × 特になし
運営管理 × × 特になし
経営法務 × × 特になし
経営情報システム × × キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
中小企業経営・政策 × 特になし
全体 一発合格まとめシート 前編
一発合格まとめシート 後編

必須テキスト。買わないと合格できない。
あったほうが良い。迷ったら買うのがおすすめ。
×…不要。買ったけど使わなかった。

上の一覧表の◎と〇、そして補助テキストを全部購入すると約3万5千円です。

これらのテキストはメルカリ等のフリマアプリを見てると過去年度のものが安く販売されていますが、法令改正等を考慮して最新のテキストを手にしておくことが大事です。

それではもう少し詳しく解説していきます。

おすすめテキスト

過去問完全マスター

独学するにあたって絶対に必須になるのが過去問ですが、おすすめは過去問完全マスター【同友館】です。

過去10年分の過去問が論点別、かつ重要度が(A・B・C)の3段階に分かれて収録されている点が非常に素晴らしいです。このテキストを繰り返し解くだけで自分の苦手分野や頻出分野を把握することができます。

 

2周目以降は間違えた問題や苦手な分野を重点的に復習していく使い方が効率的で良いです。

過去問完全マスター【同友館】のテキストは全科目で大変おすすめなのですが、唯一中小企業経営・政策だけ〇にしてあります。

なぜなら、中小企業経営は受験前年度に公表されている中小企業白書と小規模企業白書からの出題がメインになるため過去問よりも予想問題集(スピード問題集【TAC出版】 中小企業経営・中小企業政策)のほうが役に立つからです。

それでも中小企業政策では過去問を十分に有効活用できますので〇をつけてます。

しゅん
しゅん

苦手な科目では最大7周も過去問を解きました。過去問のお陰で本番では自信を持って解答することができました。

速習! ミクロ経済学 速習! マクロ経済学

こちらのテキストは経済学初心者の方に非常におすすめです。

僕自身も経済学を勉強するのが初めてだったので大変お世話になりました。

このテキストの良いところはテキストに沿って実際にYouTubeで石川先生の講義が聴けるところ。

テキストを読むだけでは理解しにくい内容でも、動画でグラフを書きながら説明してくれますので大変助かりました。

経済学の過去問を解いていて全く歯が立たないなら購入を検討してみてください。

経済学は二次試験に関連しない科目なので、勉強をし始めるのが遅かったです。が、なかなか理解できず結局1番時間をかけた科目になってしまいました。

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

こちらは中小企業診断士用のテキストではないですが、システム系の知識がない方におすすめのテキストです。

HDDやクロック数など普段聞き慣れない専門用語もたくさんのイラストを使って解説してくれるのでとてもイメージがしやすいです。

こちらのテキストは最新版にこだわらなくても良いですので、メルカリ等のフリマアプリでお安く購入するのもありです。

一発合格まとめシート

こちらの一発合格まとめシートシリーズもとてもおすすめです。

独学の欠点は、どこが重要論点でどこがサラッと流して良い内容なのかが分からず効率が悪くなるところです。

しかし、このテキストはその独学の弱点を補ってくれる最強のテキストです。

科目別・項目別に重要論点がまとめられていますので是非勉強する際に役立つ一冊になるでしょう。

実は不要だったテキスト

今度は買ったけど全く使わなかった不要のテキストについて紹介します。

スピードテキスト

色んなブログやサイトで紹介されているテキストだったので僕自身も購入しましたが、実際は全く使わなかったテキストです。

このテキストはいわゆる教科書っぽいテキストで当然テキスト内に書かれていることをしっかり理解できれば合格することができます。

しかし、中小企業診断士の一次試験は7科目もあり広範囲に渡って勉強する必要があります。

正直なところ、このテキストを読む時間は惜しいと思います。

また、中小企業診断士の試験に限らず、試験勉強は、

インプット:アウトプット=2〜3:8〜7

が良いです。

恐らくみなさんも経験があると思いますが、教科書を読んで理解したと思って、いざ問題を解いてみたら全く解けなかったことが。

中小企業診断士の試験勉強も同様で教科書を読むよりかはまずは過去問を解いて実際のレベルに触れることが大事です。

二次試験

二次試験は一次試験と違って記述式の試験で事例Ⅰ~事例Ⅳの4科目あります。

  1. 事例Ⅰ(組織・人事)
  2. 事例Ⅱ(マーケティング・流通)
  3. 事例Ⅲ(生産・技術)
  4. 事例Ⅳ(財務・会計)

事例Ⅳは二次試験の分かれ目ともいわれており、得意か不得意かで合格が大きく左右されます。

また、二次試験は解答例も公開されていないので非常に勉強がやりにくい試験です。

それでは二次試験対策におすすめのテキストと不要なテキストを紹介します。

おすすめテキスト

ふぞろいシリーズ

二次試験を独学勉強するにあたって絶対に外せないのが『ふぞろいシリーズ』で、『ふぞろいシリーズ』がないと独学合格は不可能といっても過言ではないです。

『ふぞろいシリーズ』には様々な種類がありますが、「ふぞろいな合格答案」、「ふぞろいな答案分析」、「ふぞろいな合格答案10年データブック」を購入することをおすすめします。

中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ

二次試験は一次試験同様に財務・会計の出来が合否を大きく分けます。

事例Ⅰ~Ⅲに関しては、先ほど紹介しました『ふぞろいシリーズ』を繰り返して解くだけで対応できますが、事例Ⅳに関しては『ふぞろいシリーズ』+1冊買うことをおすすめします。

事例Ⅳに関してはいくつかのテキストが出ていますが、最もおすすめなのが【事例IVの全知識&全ノウハウ】です。

このテキストは1問1問の解説がとても充実しています。

出来なかった問題も解説をじっくり読んで繰り返して解くだけで十分合格点に到達できます。

しゅん
しゅん

僕はこのテキストを通して3回解き、苦手な分野はプラス1~2回解きました。
それ以外に何もしていませんが合格点を取ることができました。

不要なテキスト

意思決定会計講義ノート

事例Ⅳのテキスト選びで必ず出てくる通称【イケカコ】ですが、難易度が高くおすすめしません。

このテキストをマスターできるころには事例Ⅳが得意科目になっているかと思いますが、限られた時間の中で【イケカコ】にそこまで時間を割くべきではありません。

【イケカコ】の代わりに先ほどの【事例IVの全知識&全ノウハウ】を繰り返して解くほうが効率的です。

中小企業診断士の資格勉強に限らず、勉強する際にやってはいけないのは色んなテキストに手を出すことです。

同じテキストを繰り返してできない問題をなくしていくことで定着度は非常に高まります。

まとめ:テキストを何度も解くべし

独学者にとってテキスト選びは最重要事項のひとつです。

色んなテキストに手出しするのではなく、テキストを何度も繰り返し解くことを強くおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました