中小企業診断士は本当に独学合格は無理なのでしょうか。
結論からいうと独学合格は無理ではないです。
なぜ無理ではないかというと、僕自身が独学合格できたからです。
しかし経験者からはっきり言わせてもらうと、独学はコスパが悪いです。コスパは悪いですが、僕自身は独学を選ばざるを得ない状況だったというのが正直なところです。
コロナによる収入減、妻の妊娠により経済的に負担を小さくしたかったというのが理由です。
皆さんの中にも独学で勉強しなければならない事情の方も居られると思いますので、この記事では以下の疑問に対して記事を書いていきます。
・独学はなぜ無理だと言われるのか?
・独学合格するために必要なことは?
・独学、通信講座、予備校のメリットとデメリットは?
独学が無理だと言われる3つの理由【体験談含む】
中小企業診断士の独学合格は一般的に無理だと言われています。
では、なぜ無理だと言われているのでしょうか。
体験談を踏まえて書いていきます。
孤独との闘いに耐えられるか
独学は孤独の壁を越えられるかが重要です。
独学では自分の実力が今合格レベルに達しているのか、それとも全受験生の中でも劣っているのかが分かりません。
例えるなら、両脇を壁で覆われた中でマラソンを走ってるようなものです。
そのような状況下でも己を信じてコツコツと積み重ねることができるかがとても重要です。
僕自身も何度も心が折れそうになりました。だけども、たまたま同じ時期に国家資格を受ける友人がいたのでお互い励ましあって乗り越えました。
試験に出ない論点を勉強してしまう(無駄な学習をしている)
独学では試験に出やすい論点や勉強してもあまり効率が良くない分野を知るまでに時間がかかります。
具体例をあげると、企業経営理論の労働関連法規は範囲が広すぎる上に、社労士の方でも難しいような試験問題が出ることもあります。
一方、通信講座や予備校ですと試験に関するノウハウが詰まってます。
「ここは良く出る論点なので確実に押さえておくべき」、「ここは軽く触れておく程度でOK」など、効率良く試験勉強ができます。
これだけ勉強したのに試験で出ないんだ。。と何回思ったことか。
中小企業診断士の勉強時間は1,000時間を超えるといわれていて、忙しい中堅社員にとって1,000時間を超える時間を捻出するのは大変です。
勉強を始めてみたけど本業や育児が忙しすぎて、途中で断念してしまうことが多いというのも事実です。
僕自身、一次試験は1,000時間、二次試験は200時間の時間をかけました。コロナで仕事が少なかったのでこれだけの時間をなんとか捻出できました。
理解できない箇所を調べるために多くの時間を要す
独学で一番苦労したのが理解できない問題を自分で解決する必要があるということです。
中小企業診断士の一次試験は大きく分けて理解科目と暗記科目の2つがあります。
理解科目である【経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論】は過去問の解説を読んだだけでは理解できないことが多々あります。
通信講座や予備校ですと分からない問題は質問することができますし、そもそも難しくて頻出論点であれば最初から噛み砕いた説明があります。
しかし、独学だと自力で解決しなければなりません。
中小企業診断士は7科目もあり出題範囲も多岐に渡ります。
あまりにも分からない問題が多いと心が折れますので、これも独学が無理と言われる理由の一つです。
経済学・経済政策は二次試験には出ないので時間をかけたくない科目でした。でも、理解するまでに時間がかかり最終的には1番時間をかけた科目でした。
独学合格するために必要なこと2選【体験談含む】
これまで散々と独学が困難であると言ってきましたが、中小企業診断士を独学合格するためには何が必要なんでしょうか?
先ほど同様に体験談を踏まえながら書いていきます。
勉強時間を捻出できるか
独学合格するために1番大切なことは勉強時間をちゃんと確保できるかです。
独学で合格を目指すには1,000時間近くの勉強時間が必要になることでしょう。
1日3時間だとして333日、丸1年ですね。
勉強開始から二次試験終了までの約11ヶ月で、一次試験で1,000時間、二次試験で200時間の勉強をしました。
皆さんにとって、時間を捻出するのは非常に大変であることは重々承知してます。
会社に行けば新規プロジェクトや部下の育成を任されたり、家に帰れば育児・子育てが待ってたりと24時間があっという間の毎日を過ごしていることでしょう。
その中で毎日1時間でも、1時間がダメなら数十分でも確保できるか考えてみてください。
例えば、通勤されているなら移動中の電車の中など。もし、スマホアプリゲームをしているならその時間を勉強に充てることはできますよね。
自分が確保できる時間次第で2年計画で合格を目指すのもアリです。
完全テレワークの会社で通勤がなかったので、皿洗い中にYoutubeで中小企業診断士関連の動画を観ていました。スキマ時間を有効活用しましょう!
自分を信じてコツコツと積み重ねることができるか
もうひとつ重要なことは、勉強し始めた初期の頃にすぐに目に見える結果がでなくても、地道にコツコツと勉強を継続できるかです。
中小企業診断士の勉強に限らず、自分が投下した時間と成長度合いの関係は上の図の曲線のようになるのが一般的でしょう。
多くの人は投下した時間に比例して成長していくと期待していますが、実際は勉強し始めた頃は自分が成長しているかも分からないほど停滞します。
この停滞時期を経ると一気にブレイクして点数も上がっていきます。
しかし、このブレイク前に一定数の人は心が折れて勉強を辞めてしまいます。
勉強を始めて3、4ヶ月の頃が一番キツかったです。過去問を解いても全く解けず。でもあの時に辞めなくて良かったと合格した今は思います。
自分を信じて最後まで努力を積み重ねることができる人が合格を勝ち取ることができます。
独学以外の勉強方法についてコスパの面で比較
独学以外の勉強方法には通信講座と予備校の2パターンがあります。
それぞれの勉強方法を比較するために表にしたのが以下です(一次試験・二次試験の合計)。
※独学は僕自身の実際の数字を入れています。
独学 | 通信講座 | 予備校 | |
勉強時間 | 約1,200時間 | 約900時間 | 約900時間 |
費用 | 約4万5千円~ | 約6万円~ | 約15万円~ |
上の表を見ると通信講座が1番コスパが良いです。
やはり、カリキュラムがしっかり組まれていたり、質問できる土壌があることは独学に比べて大きなメリットです。
しかし、通信講座や予備校を選ぶと独学に比べて勉強時間は短くなりますが、ある程度の勉強時間を確保する必要があることは念頭に入れておきましょう。
まとめ:独学は無理?結局どの勉強方法がおすすめ??
冒頭でもお伝えしましたが、独学合格は無理ではなく可能です。
また、当然金銭面での負担も数ある勉強方法の中で1番小さいです。
ただし、1,000時間を超える勉強時間の確保と自分を信じてコツコツと積み重ねる継続力がカギとなります。
コスパの面から言うとおすすめは通信講座になります。
ただし、勘違いしてほしくないのは、たとえ通信講座を選んでも1,000時間近い勉強時間の確保は必要であることです。
自分にあった勉強方法を探して合格を勝ち取りましょう!
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