中小企業診断士の試験に合格するために自分に最適な通信講座を見つけることは重要であり、中でもスタディングと診断士ゼミナールは多くの受験生に支持されています。
この記事では、スタディングと診断士ゼミナールの通信講座を費用、カリキュラム、サポート体制、合格率など様々な観点から、両者の特徴を徹底比較していきます。
項目比較表
スタディングと診断士ゼミナールを以下の項目について比較しました。
両者とも甲乙つけがたい特色がありますのでじっくり検討する際に参考にしてみてください。
比較表まとめ
スタディング | 診断士ゼミナール | |
---|---|---|
価格 | 53,900円(スタンダードコース) | 59,780円(プレミアムフルコース) |
特徴 | 要点を絞って60点を目指す | 充実した内容で理解度重視 |
総動画時間 | 約136時間 | 約270時間 |
動画視聴形式 | ストリーミング・ダウンロード | ダウンロード |
テキスト | 要点を絞ったスッキリした内容 | 図やグラフを多用したフルカラーテキスト |
冊子テキスト | オプション | オプション |
過去問 | 直近6年分 | 直近7年分 |
質問サービス | チケット制 | 回数無制限 |
合格実績 | 450名以上の合格体験談あり | 一次試験合格率74.0% |
合格お祝い金 | 10,000円 | 最大30,000円 |
延長サポート | 割引き価格で購入 | 3年間延長無料制度 |
価格
スタディングには以下3つのコースがありますが、一番人気のコースはスタンダードコースです。
コース名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
ミニマム | 48,400円 | インプットする教材のみで物足りない |
スタンダード | 53,900円 | 一番人気のコース! |
コンプリート | 69,300円 | 直前対策もばっちり |
スタンダードコースには1次基礎講座、実戦フォローアップ講座などの1次試験対策のほか、2次基礎講座、2次試験過去問題集などの2次試験対策もばっちりです。
コンプリートコースは、さらに直前対策講座と合格模試がついてきており、試験直前の実力固めには最適なコースとなっています。
コンプリートコースも充実したラインナップですが、スタンダードコースをやり切ることができれば十分に合格圏内の実力がついています。
診断士ゼミナールも以下の3つのコースがありますが、選ぶべきは1次2次試験プレミアムフルコースの一択です。
コース名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
1次2次試験プレミアムフルコース | 59,780円 | このコース一択! |
1次試験コース | 51,200円 | 1次試験に特化 |
2次試験コース | 27,280円 | 2次試験に特化 |
1次2次試験プレミアムフルコースには、
- 1次基礎講座
- 1次補習講座
- 1次問題演習講座
- 1次過去問題集
- 1次直前講座
- 2次基礎講座
- 2次事例別講座
が含まれており、ボリュームたっぷりの内容となっています。
特徴
スタディングの講座にはまったく無駄がありません。
それは最初から60点を目指すカリキュラムになっているからです。
60点取ろうが、100点取ろうが資格としての価値は同じです。
その合理的な考え方、嫌いじゃないです。
「内容が薄い」と口コミが散見されますが、要点に絞って合格への最短距離を示してくれていると捉えれば不安はありません。
一方、診断士ゼミナールはボリューミーな内容となっています。
後程紹介します、総動画時間を比較してもスタディングは約136時間なのに対し、診断士ゼミナールは約270時間も収録されています。
しっかりと実力を付けて試験に挑みたい人にはうってつけの通信講座です。
総動画時間
スタディングの総動画時間は約136時間で、1次基礎講座(約58時間)、2次基礎講座(約39時間)が主要なコンテンツです。
3倍速での再生も可能でスキマ時間を有効活用することができます。
通勤時間や会社の昼休み、子どもを寝かしつけた後のちょっと空いた時間に勉強できるのが良いですね。
一方、診断士ゼミナールの総動画時間はスタディングの2倍の約270時間です。
3倍速再生とまではいきませんが、こちらも2倍速再生が可能です。
動画視聴形式
スタディング | 診断士ゼミナール | |
---|---|---|
動画視聴形式 | ストリーミング・ダウンロード | ダウンロード |
動画の視聴形式は大きく分けて、ストリーミング形式とダウンロード形式の2つに分かれます。
スタディングはストリーミング形式、ダウンロード形式のどちらとも対応していますが、診断士ゼミナールはダウンロード形式のみにとなっています。
ストリーミング形式とダウンロード形式の違いは以下の表の通りです。
テキスト
スタディングの特徴は、試験に出る可能性が低い、または勉強時間の割に点数にならないと判断された分野はばっさりとカットされた試験で60点を目指すスタイルです。
そのため、テキストの内容が薄いといった口コミは散見されますが、スタディングの特徴として割り切って考えることが重要です。
一方、診断士ゼミナールはフルカラーテキストで図やイラストを多用しています。テキストの作りは若干素人感を感じさせますが、内容は申し分ありません。
一部誤字脱字も見られますが気にするほどではありません。
冊子テキスト
あなたは書くことで理解を深める勉強スタイルですか?
僕自身はちょっとしたメモを残したりしたいので紙のテキストが欲しいと思うタイプです。
スタディング、診断士ゼミナールともに通信講座に申し込むと、PDFでデータを貰えるので印刷すれば紙のテキストも用意することは可能です。
しかし、ボリュームが非常に多いので冊子テキストが欲しい場合は、オプション料金がかかってしまいますが購入するほうがおすすめです。
オプション料金はスタディングは14,900円、診断士ゼミナールは23,980円です。
過去問
試験勉強で最も効果的なのが過去問を解くことだと思っています。
スタディングのスタンダードコースには、
- 過去問セレクト講座(過去10年分の試験問題から頻出論点を厳選)
- 1次試験年度別過去問題集(過去6年分)
- 2次過去問題集(過去問10年分)
が含まれており、その中でも特に過去問セレクト講座が役立ちます。
1次試験では良く出題されるテーマは決まっているため、良く出題される問題をテーマ別に厳選したオンライン過去問題集となっています。
この過去問セレクト講座をマスターすることが合格への近道です。
診断士ゼミナールはスタディングより1年多い過去7年分の1次試験過去問題集が付いています。
詳しい解説付きなので分からないまま放置になることは少ないです。
しかし、2次試験に関しては基礎講座・事例別講座は付いているものの、過去問題集はないのでその点が少し惜しいところです。
質問サービス
勉強を進めている中で当然理解が追い付かない問題がでてきますが、そこで役立つのが質問サービスです。
この質問サービスにおいて、両者で大きな差があります。
スタディングは、「1チケット1質問」であり、1チケットの料金は1,210円です。
コンプリートコースには5枚のチケットが含まれていますが、すべて消費してしまった後は追加料金を払う必要があります。
スタディングが質問するのにお金が必要なのに対し、診断士ゼミナールは質問回数無制限と受験生にとって有難いサービスとなっています。
通信講座でありながら通学スタイルのような勉強ができるのが診断士ゼミナールの大きな特徴の一つです。
合格実績
合格実績に関してはスタディングがよりインパクトの大きい数字を出しています。
450名以上の合格体験談が掲載されており、2022年度試験合格者だけでも約160名掲載されています。
2022年度の二次試験合格者は1,625名ですから、なんと10人に1人が合格体験談を投稿していることになります。
合格しても合格体験談を投稿してない人もいるので、受講者はもっと多いことが分かります。
診断士ゼミナールは高い合格率をウリにしています。
2021年度の1次試験合格率が74.0%だったそうです。
通常は1次試験合格率が30%程度ですので倍以上の成績を残していることになります。
スタディングのほうがインパクトが大きい合格実績を示していますが、どちらの講座も受験生の役に立っていることが伺えますね。
合格お祝い金
スタディング | 診断士ゼミナール | |
---|---|---|
合格お祝い金 | 10,000円 | 最大30,000円 |
スタディングは10,000円の合格お祝い金をゲットすることができます。
10,000円を得るための条件はいくつかありますがその中でピックアップすると、
- 中小企業診断士2次試験(筆記および口述試験)に合格された方。
- 受講開始後の合格発表後に、アンケート及び合格体験談をご記入頂いた方。
(合格体験談は、当社WEBサイト、パンフレット等で公表させていただきます。) - 期日までに合格のご連絡を頂いた方。
があります。
WEBサイトに紹介されるのが嫌な人以外は合格お祝い金を貰いましょう!
診断士ゼミナールはなんと最大30,000円の合格お祝い金が支払われます。
こちらも条件をみると、
- 1次2次プレミアムフルコースにお申込みいただいた方
- 合格体験記、合格証書のコピー、ご本人写真を提出いただいた方
と記載されており、こちらもWEBサイトに掲載される可能性があること明記されています。
1次2次プレミアムフルコースは約60,000円のコースですから、受講料金の約半分がキャッシュバックされるということですね。
合格お祝い金は嬉しい制度ですが、金額面で比較すると診断士ゼミナールのほうに軍配が上がります。
延長サポート
中小企業診断士の試験は世間一般的には難関資格と呼ばれており、試験で不合格となってしまった場合はまた最新の講座を購入することが求められています(法改正等により最新年度の講座を申し込むのが望ましい)。
不合格のたびに最新の講座を正規料金で購入するのは経済的に苦しいですよね。
そこで助かるのが延長サポートです。
スタディングは、スタンダードコースが20,900円で購入することができ、正規料金の53,900円の約6割引で購入することができます。
一方、診断士ゼミナールは3年間延長無料制度を導入しており、1年分の料金で最新の講座を3年間受講することができます。
中小企業診断士の試験を最初から複数年かけて合格を目指す人も珍しくありませんので、その時に診断士ゼミナールのこの制度は心強いですね。
スタディングがおすすめな人
スタディングの特徴はなんといっても、最短距離で合格できるカリキュラムです。
60点を目指すスタイルですので一切無駄がありません。
また、スマホ一つがあれば勉強できますので、机に向かう時間が取れない人にも使いやすい講座といえます。
合格までを最短距離で突っ走りたい人、仕事や育児・家事等でまとまった時間がとりにくい人には特におすすめな通信講座です。
診断士ゼミナールがおすすめな人
診断士ゼミナールは内容が充実した教材、質問回数無制限や3年間延長無料制度などのサポート体制が魅力的です。
過去問の解説も7年分も掲載されており、教材とまったくと言っていいほど不足はありません。
スタディングは最短距離で合格を目指す人におすすめでしたが、診断士ゼミナールはしっかりと実力を付けたい人、ある程度まとまった勉強時間を確保できる人にはおすすめの通信講座です。
まとめ
スタディングと診断士ゼミナールは、どちらも中小企業診断士試験の合格に最適な通信講座といえます。
カリキュラムの充実度や費用、サポート体制など、両講座にはそれぞれの魅力があり、自分の学習スタイルや予算に合わせて比較し、最適な通信講座を選ぶことが合格への近道となるでしょう。
試験に挑む受験生の皆さん、しっかりと情報を収集し、一歩踏み出してください!
追記:自分ならこっちの講座を選ぶ
もし僕がこれから中小企業診断士の試験合格を目指すならスタディングを選びます。
なぜか?
それは子どもが小さいため育児にかかる時間が多く、勉強に割けるまとまった時間が全く取れないからです。
一方、もし独身である程度まとまった勉強時間が取れるなら診断士ゼミナールを選びます。
それは中小企業診断士の資格難易度の高さが理由です。
中小企業診断士の試験を1年で突破するのは難しく、仮に不合格になったときに再度新しい教材を購入するのは金銭的に大きな負担です。
診断士ゼミナールの3年間延長無料制度は本当に心強いです。
スタディングと診断士ゼミナール どっち選ぶ問題
本業がめちゃ忙しい、育児・家事で全く勉強時間が取れない→#スタディング
忙しいけどある程度勉強時間は確保できる→#診断士ゼミナールだなー
スタディングの要点を絞ったカリキュラム、診断士ゼミナールの3年間延長無料制度はどちらも魅力的!— しゅん@中小企業診断士独学合格 (@syun_smec) July 29, 2023
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