中小企業経営・政策の難易度と勉強法は?唯一過去問が通用しない科目!?

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一次試験

中小企業経営・政策は一次試験の最後に行われる科目です。

二次試験とは関連が薄い暗記科目ですが、中小企業診断士として働く際には必須となる知識が多いです。

また、他の科目はどれも過去問を中心に勉強しますが、中小企業経営・政策は過去問があまり役に立ちません

それでは以下の内容について書いていきます。

・中小企業経営・政策の難易度と合格率
・勉強方法について
・おすすめテキストや参考サイト

この記事を書いた人

しゅん

  • 一次試験・二次試験を独学一発合格
  • 千葉大学工学部・千葉大学大学院卒
  • 妻子持ち30代中堅社員

中小企業診断士試験 試験結果

難易度は易しく、勉強時間は7科目の中で最も少ない

中小企業経営・政策の難易度は易しく、経営法務、経営情報システムと並んで暗記三兄弟と呼ばれています。

製造業なら運営管理、IT関係なら経営情報システム、といった現在の職種によって難易度が変化する科目はありますが、この中小企業経営・政策は皆にとって初めて接する内容です。

そのため、現在の職種による有利不利の差は少なく、また暗記科目ということもあり、勉強量の差がそのまま試験での点数に直結します。

勉強時間は他のどの科目よりも短く、多い人でも最大100時間程度で短い人ですと50時間程度で本番に臨む人もいます。

しゅん
しゅん
僕は中小企業経営・政策にかけた時間は89時間でした。政策関連は割と簡単に覚えられたのですが、製造業や建設業等の業種毎のデータを覚えることに苦労しました。

年度別合格率

年度 合格率
令和3年度 7.1%
令和2年度 16.4%
令和元年度 5.6%
平成30年度 23.0%
平成29年度 10.9%
平成28年度 12.5%
平成27年度 12.2%

 

上の表は中小企業経営・政策の年度別の合格率です。

一桁%の合格率の年度もありますが、大体は10%台で推移しており比較的年度毎のバラつきは小さいといえます。 

しゅん
しゅん
試験範囲のうち、中小企業”経営”が難化するとその分合格率も低くなります。中小企業”政策”で安定して点を取ることが合格への近道です。

出題形式と配点

  • 試験時間は90分
  • 問題数は約40問
  • 1問あたり2~3点

中小企業経営・政策の試験時間は90分です。

問題数も40問以上と数は多いですが、時間が足りなくなることはありません。

一次試験の最後の科目で集中力が切れて気が抜けてしまいがちですが、最後の一問まで丁寧に解いていきましょう。

しゅん
しゅん
一次試験は終わった人から途中退出ができる試験です。中小企業経営・政策は試験時間が90分もありますので途中退出の人も多いです。周囲がバタバタしますが自分がやるべきことをしっかりやって1点でも多く積み重ねましょう。
 
 

出題範囲

・中小企業経営

・中小企業政策

中小企業経営・政策の出題内容は大きく分けて上記の2つの内容です。

前半の中小企業経営は受験前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」から出題されます。

中小企業庁:中小企業白書

中小企業庁:小規模企業白書

本ページのタイトルにもありますが、他の科目と違って過去問が通用しないのは、白書の内容が毎年変わるという理由からです。

また、試験範囲といえども、「中小企業白書」「小規模企業白書」ともに数百ページもあり、到底全部読める量ではありません。

このあと紹介するテキストを活用することで効率的に勉強しましょう。

 

中小企業経営の難易度は年度によって大きく変わり、合格率が低い年度は中小企業経営が難しかった年度とも言えます。

目標としては5割~6割を目指すのが良いでしょう。

しゅん
しゅん

テキストには要点や試験に出る範囲がまとまっているので活用していきましょう!

一方、後半の中小企業政策は国や自治体が中小企業向けに行っている各種政策から出題されます。

中小企業経営と違って、年度による難易度のバラつきが小さく、また出題される内容も似通っているため得点源にすべき分野です。

中小企業にまつわる様々な政策は中小企業診断士として働く際にも非常に役立ちますので、単なる試験勉強と捉えず今後のことも考えて勉強するとより捗りますよ!

目標としては6割~7割を目指すのが良いでしょう。

過去問よりもスピード問題集がおすすめ

しゅん
しゅん
おすすめのテキストは僕も使ったTAC出版の「スピード問題集」です。TAC中小企業診断士講座による本試験分析により作問されています。

中小企業経営・政策の勉強法は他の科目と違って過去問が中心ではありません

理由は試験範囲が前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」から出題されるからです。

よって、過去問を勉強しても受験年度と内容が違っている可能性があるため、過去問が最有力な勉強法ではないということです。

そこで中小企業経営・政策でおすすめの勉強法はTAC出版が出している「スピード問題集」です。

まずはこちらのテキストを繰り返して解いてみましょう。

このテキストで足りないと感じる方は、「中小企業白書」「小規模企業白書」を読んでみたり、同友館の「過去問完全マスター」を解いてみるのも良いでしょう。

しゅん
しゅん
同友館の過去問は全く役に立たない訳ではありません。中小企業経営は前年度の白書から出題されますが、中小企業政策は数年前と制度が変わってないこともあります。ただし、まったく変わってないという保証はないので注意しましょう。
 

過去問で躓いた時に役立つ参考サイト

過去問を解くことが大切とお伝えしましたが、過去問の解説が少々物足りなく感じたり、イメージがしにくい時があります。 勉強の手助けをしてくれるサイトを紹介します。

・ほらっちチャンネル

中小企業経営・政策に関する動画やサイトは非常に少ないのですが、ほらっちチャンネルを観れば中小企業政策の対策はばっちりです!

現役の中小企業診断士としても活躍されていますので有益な情報をたくさん得ることができます!

しゅん
しゅん
中小企業経営・政策だけでなく企業経営理論もおすすめですよ!

  ・ダンシ君のサブノート_中小企業診断士合格Channel

1問1答シリーズは空き時間を有効活用するためにおすすめです!

このチャンネルも中小企業経営・政策以外の科目についての内容も盛りだくさんなので一度覗いてみてください。

まとめ:難易度は易しいが、勉強法には注意が必要

中小企業経営・政策の難易度は易しく、全7科目の中で最も勉強時間が少なく多い人でも100時間程度です。

合格率は一桁%の合格率の年度もありますが、大体は10%台で推移しており比較的安定しています。

試験範囲は中小企業経営と中小企業政策の大きく2つに分けられます。

中小企業経営は前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」から出題されるため過去問が役に立ちませんので注意しましょう。

一方、中小企業政策は過去問が有効に働く分野もあります。

中小企業経営・政策は中小企業診断士として独立した後に役に立つ知識が多いので、将来を見据えて楽しく勉強しましょう!

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