中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は?一次・二次試験を科目別に解説【2026年最新版】

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一次試験

中小企業診断士の試験は、一次試験で7科目、二次試験で4科目と、科目数が多く試験範囲もとても広いのが特徴です。

この幅広い試験に合格するためには、いったいどれくらいの勉強時間を確保する必要があるのでしょうか。

また、周りの受験生はどれくらいの勉強期間で合格しているのでしょうか。

本記事では、科目別に必要な勉強時間の目安に加え、筆者自身が実際に費やした勉強時間も公開しながら解説していきます。

この記事を書いた人

しゅん

  • 一次試験・二次試験を独学一発合格
  • 千葉大学工学部・千葉大学大学院卒
  • 妻子持ち30代中堅社員

中小企業診断士試験 試験結果

中小企業診断士の試験に合格するルートは2つ

まず初めに、中小企業診断士試験の概要を簡単に押さえておきましょう。

合格までのルートは2つありますが、王道は次のルートです。

一次試験 → 二次試験(筆記試験)

本記事では、この王道ルートを前提に必要な勉強時間を解説していきます。

なお、かつては二次試験の最後に口述試験がありましたが、令和8年度(2026年度)から口述試験は廃止され、二次試験(筆記試験)に合格すればそのまま最終合格となりました(口述試験対策の勉強時間はほとんど不要です)。

なお、二次試験を受けずに中小企業診断士になるルートもあります。詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

一次試験に必要な勉強時間

科目別の勉強時間

科目 二次試験との関連性 平均的な勉強時間 しゅんの勉強時間
経済学・経済政策 180時間 213時間
財務・会計 200時間 158時間
企業経営理論 180時間 212時間
運営管理 120時間 140時間
経営法務 120時間 140時間
経営情報システム 120時間 102時間
中小企業経営・政策 80時間 89時間
TOTAL 1,000時間 1,054時間

上の表は、一次試験の各科目に必要な勉強時間の目安をまとめたものです。

大学時代の専攻科目や現在の仕事内容によっては勉強時間を短縮できますが、全体としては概ね1,000時間が必要になってきます。

筆者自身も、一次試験のために合計1,054時間もの時間を費やしました。

 

1,000時間という勉強時間は、1年を50週とすると、毎週20時間の勉強が必要になる計算です。

平日2時間、休日5時間の勉強を1年間続けて、ようやく年間1,000時間を超えられるイメージです。

しゅん
しゅん

毎週20時間を捻出できる人は、一次試験が行われる8月頃から逆算して、その前の年の夏に勉強を始めると1年で合格を狙えます。

 

科目別に見ると、二次試験と関連の深い財務・会計、企業経営理論、運営管理の3科目に多くの時間を割くのは当然と言えます。

しかし、意外な要注意科目が経済学・経済政策です。

大学で経済学を学んだ経験がある人は勉強時間を大幅に短縮できますが、初めて学ぶ人にとっては予想以上に苦戦する可能性があります。

しゅん
しゅん

筆者は経済学を学ぶのが初めてで、経済学特有の考え方に慣れるまで本当に苦労しました。着手も遅かったので、もっと早く始めておくべきだったと反省しています。

そのほか、現在の仕事がIT関係であれば経営情報システムの勉強時間を短縮できますが、IT分野に苦手意識がある人は早めの対策をおすすめします。

効率的な勉強順序

一次試験合格の目安は、およそ1,000時間の勉強です。

では、少しでも効率よく学習を進めるには、どの科目からどの順番で手をつけるべきなのでしょうか。

科目 おすすめ勉強順 特性
経済学・経済政策 4 理解
財務・会計 1 or 2 理解
企業経営理論 1 or 2 理解暗記
運営管理 3 理解暗記
経営法務 6 or 7 暗記
経営情報システム 6 or 7 暗記
中小企業経営・政策 5 暗記

まずは二次試験でもカギとなる財務・会計または企業経営理論のどちらかから始め、続いて運営管理に取り組むのがおすすめです。

これら二次試験と関連の深い3科目を終えたら、次は経済学・経済政策に進みましょう。

先ほど触れたように、経済学は意外と時間がかかる可能性があるため、早めに着手しておくのが安心です。

しゅん
しゅん

7科目の中で一番時間を使ってしまったのが経済学・経済政策で、合計213時間も勉強しました。

最後は「暗記三兄弟」と呼ばれる、経営法務・経営情報システム・中小企業経営・政策です。

特にこだわりがなければ、中小企業経営・政策から始めることをおすすめします。

中小企業経営・政策で学ぶ内容は、企業経営理論や運営管理といった他科目にも好影響を与えるからです。

経営法務と経営情報システムは、自分の得意・不得意に応じて着手すればよいでしょう。

IT分野が苦手なら経営情報システムから、法務分野が苦手なら経営法務から始めるのがおすすめです。

各科目の難易度や具体的な勉強法については、以下の記事を参考にしてみてください。

二次試験に必要な勉強時間

一次試験に晴れて合格すると、二次試験の筆記試験に進めます。

二次試験の筆記試験は、事例Ⅰ~Ⅳの4科目で構成されています。

  1. 事例Ⅰ(組織・人事)
  2. 事例Ⅱ(マーケティング・流通)
  3. 事例Ⅲ(生産・技術)
  4. 事例Ⅳ(財務・会計)

二次試験対策に必要な平均的な勉強時間と、筆者が実際にかかった時間を以下にまとめます。

科目 勉強時間 勉強期間
事例Ⅰ~Ⅲ 100時間 113時間
事例Ⅳ 100時間 94時間
TOTAL 200時間 207時間

事例Ⅰ~Ⅲは出題形式が似ているためひとまとめにでき、合計で100時間程度の勉強が目安です。

一方、事例Ⅳは二次試験の肝となる科目であり、この科目だけで100時間が必要になってきます。

 

二次試験の筆記試験は、一次試験の終了から3か月弱ほどの間隔が空きます。

仮に一次試験終了後から二次試験対策を始めるとすると、毎週20時間程度の勉強時間が必要になる計算です。

 

しゅん
しゅん

余裕がある人は、一次試験の前から事例Ⅳだけでも少し勉強し始めておくのがおすすめです。事例Ⅳの学習は一次試験の財務・会計にもプラスに働くので、早めの対策で損はありません。

事例Ⅰ~Ⅲは、一次試験終了後からの対策で十分間に合います。

二次試験の勉強を始めるうえで、一つだけ注意してほしいことがあります。

それは、必要なテキストを早めに準備しておくことです。

一次試験が終わってからテキストを揃えようとすると、他の受験生も一斉に買い求めるため在庫が追いつかず、手元に届くのが遅れてしまう可能性があります。

小まとめ:合格に必要な勉強時間

中小企業診断士に合格するために必要な勉強時間は、

一次試験:1,000時間、二次試験:200時間
合計:1,200時間

が目安です。

平日に2時間、休日に5時間勉強すると週20時間になります。このペースを50週(約1年)続けると、ちょうど1,000時間に到達します。

しゅん
しゅん

合格までの道のりはとても険しいですが、合格したときの達成感と満足感は、これまでに味わったことのないほど最高のものでした!

では、他の受験生は合格までにどれくらいの期間、勉強しているのでしょうか。

勉強期間は複数年が一般的

続いて、合格者の勉強期間を見ていきましょう。

中小企業診断士に合格するまでの勉強期間は、以下のとおりです。

合格者の勉強期間

出典:試験に合格するまでの学習期間

グラフから分かるように、1年以内で合格する人が27%いる一方で、複数年かけて合格している人が半数以上を占めています。

複数年で合格する人の多くは、一次試験の科目合格制度を活用しています。科目合格すると、翌年度と翌々年度の一次試験で当該科目の受験を免除できる仕組みです。

たとえば、1年目は二次試験と関連の薄い【経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策】の合格を目指し、2年目に二次試験と関連の深い【財務・会計、企業経営理論、運営管理】の合格を狙う——といった戦略が立てられます。

しゅん
しゅん

中小企業診断士に求められる能力のひとつが『計画立案・実行能力』です。実務では、一定の期限までに企業を分析し、適切な助言を行うことが求められます。「試験合格」という課題に対して実行可能な計画を立てて遂行する——試験勉強そのものを、実務の予行演習だと捉えてみましょう!

他の難関資格との比較

中小企業診断士の合格には1,200時間程度の勉強が必要ですが、他の難関資格と比べるとどうなのでしょうか。

資格名 勉強時間 勉強期間
司法試験 6,000時間 5年
公認会計士 4,000時間 3~4年
税理士 3,000~5,000時間 3~5年
司法書士 3,000時間 3年
中小企業診断士 1,200時間 2年
社会保険労務士
800時間 1年
行政書士 700時間 1年
宅地建物取引士 300時間 半年

三大国家資格と呼ばれる司法試験・公認会計士、難関資格である税理士・司法書士は、いずれも3年以上の勉強期間を経て合格を目指すのが一般的で、勉強時間も3,000時間を優に超えてきます。

それらと比べると、中小企業診断士は勉強時間・勉強期間ともに短めですが、それでも難関資格であることに変わりはありません。

複数年での合格を目指す人も多いため、計画的に勉強を進めることが何より大切になってきます。

しゅん
しゅん

中小企業診断士には、行政書士や社労士の資格も持つダブルライセンス・トリプルライセンスの方が多くいますよ!

忙しくてまとまった勉強時間を確保しにくい方は、スマホでスキマ時間に学習できる通信講座を活用するのも有効です。

まとめ:勉強時間は1,000時間超。複数年での合格もあり

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は、経歴や職歴によって短縮されることもありますが、平均すると

一次試験:1,000時間、二次試験:200時間
合計:1,200時間

が目安です。

毎週20時間の勉強を50週間(約1年間)継続すると1,000時間に到達するため、1年での合格を目指すなら、8月頃に行われる一次試験の終了後から翌年受験に向けた勉強を始めるとよいでしょう。

二次試験対策は、余裕があれば一次試験期間中に少しでも始めておくと、一次試験終了後に気持ちの余裕が生まれます。

特に事例Ⅳは二次試験のカギとなるため、早めの対策がおすすめです。

 

勉強期間については、1年で合格する人は全体の27%にとどまり、半数以上の人が複数年かけて合格しています。

一次試験には科目合格制度がありますので、これを有効に活用していきましょう。

難関資格である中小企業診断士に合格したときの達成感と満足感は、何物にも代えがたいものです。

受験勉強が苦しいときもありますが、合格を目指して頑張りましょう!

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