「口述試験ってどんな試験?どんな対策が必要?」
「合格率がほぼ100%だけど、落ちる人はどんな人?」
口述試験は筆記試験合格者のみが受けることができる試験です。
合格率はこれまでに受けてきた筆記試験と比べると非常に高く、落ちることのほうが珍しい試験です。
しかし、絶対に落ちることができない試験ほど緊張しますよね。。
この記事では口述試験の内容や対策法、落ちる人の特徴について書いていきます。
口述試験の日程
試験日程ですが、筆記試験の合格発表から約一週間後に行われます。
対策期間が短いと感じてしまうかもしれませんが、一週間あれば十分に対応が可能です。
試験対策よりもむしろ大事なのは体調管理です。
このあと具体的な合格率についても紹介しますが、体調不良で試験を欠席してしまうのは非常にもったいないです。
体調を整えて万全の状態で試験に臨みましょう。
口述試験の内容
口述試験の試験時間は10分程度で、受験生1人に対し面接官が2名います。
面接官1名から2問、2名で合計4問質問されますので、それに対して中小企業診断士として回答をします。
口述試験の初めに「名前と生年月日を和暦で述べてください。」と言われます。わざわざ和暦と言われていますので、昭和●●年 or 平成●●年と答えましょう。試験中に『あれ?和暦ってどっちだっけ?』とならないようにしましょう。
出題内容は筆記試験の事例から出題されます。
僕の場合は事例Ⅲから2問、事例Ⅳから2問出題されました。
基本的には一つの事例から2問ずつですが、たまに全事例から1問ずつ出題されることもあります。
口述試験の対策3選
では、絶対に落ちたくない口述試験の対策3選を伝授します。
当日欠席しない
まず一つ目は、当日欠席しないことです。
なに当たり前のことを言っているの?という声が聞こえてきそうですが。
口述試験は合格率99%を超える試験です。
つまり、落とすような試験ではありません。
そのような試験を欠席しないように体調をしっかりと整えておくことが非常に重要です。
口述試験は例年1月末に実施されますが、コロナやインフルエンザ等、体調不良に陥りやすい季節ですので体調管理には十分に注意してください。
もちろん、当日の遅刻は厳禁ですよ!
質問に対して黙らない
二つ目は、試験官からの質問に対して黙らないことです。
口述試験は合格率99%を超える試験だとお伝えしましたが、一度だけ合格率が98%の年がありました。
その年は『「デファクトスタンダード」について例を挙げて説明してください。』という質問がありました。
「デファクトスタンダード」は一次試験の経営情報システムの分野で出題される内容ですので、二次試験では出てこないだろうと思っていた受験生も多くいたと予想できます。
その質問に対して、沈黙してしまった受験生が若干名いたとされており、その結果例年より低い合格率になってしまいました。
個人的には少々意地悪な質問だとは思いますが、沈黙してしまってはコミュニケーション能力が著しく低いと思われてしまった可能性は否めないですよね。。逆をいうと、なにかしら喋れば合格できた可能性が高いということです。
以下は僕が実際の口述試験で事例Ⅳから出題された質問です。
『移動販売事業を止めることで、D社の事業価値に与える影響は何ですか?』
みなさん、どうですか?
ぱっと自信を持ってこの質問に回答できますか?
僕は若干頭が真っ白になるくらい、『え、なんて答えたら良いの?』となりました。
それでも、素直に分からないことは分からないと答え、D社の強みや弱みを把握した上で回答しました。
回答した内容は多少おかしなことを言っていても合格はできます。
口述試験では先ほどの質問以外にも3つ質問がありましたがすべて完璧に答えられたとは思っていません。
それでも合格できたことから黙らずになにか喋るということは大切です。
身なりを整える
口述試験対策の最後は身なりを整えることです。
これはあなたが中小企業の社長で中小企業診断士にコンサルティングされる立場をイメージしてみましょう。
髪はボサボサ、靴も汚い、おまけにヨレヨレのTシャツの人にお金を払ってコンサルティングしてもらおうと思いますか?
多くの人はNo!というと思いますし、中小企業診断協会もそのような人を中小企業診断士として認める訳にはいきませんよね。
当日の服装はスーツですか?私服でも良いですか?と聞かれることがありますが、スーツが無難です。僕が口述試験を受けたときは一人だけ赤のチェックシャツにジーパンの4~50代の男性が一人だけいましたがその人以外はすべてスーツを着用していました。
口述試験の合格率
これまで口述試験の合格率は99%以上とお伝えしてきましたが、直近の実際の受験者数と合格者数を以下にまとめました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和3年度 | 1,605 | 1,600 | 99.7% |
令和2年度 | 1,175 | 1,174 | 99.9% |
令和元年度 | 1,091 | 1,088 | 99.7% |
平成30年度 | 906 | 905 | 99.9% |
平成29年度 | 830 | 828 | 99.8% |
平成28年度 | 842 | 842 | 100% |
平成27年度 | 944 | 944 | 100% |
ご覧のように非常に高い確率で合格できる試験であることが分かりますね。
その分、絶対に落ちれないというプレッシャーもありますが。。
僕は都内のR大学で口述試験を行いました。受ければ受かるといわれていましたので、絶対に落ちてはいけないというプレッシャーが凄くありました。試験自体もまったく手応えがなかったので、合格発表日までは「もしや落ちたのでは??」という不安にずっと駆られていました。
まとめ:口述試験に落ちないために
口述試験は合格率が99%を超える非常に簡単な試験です。
しかし、簡単といえど試験は試験なのでしっかりと対策をする必要があります。
まずは当日欠席しないように体調を整えて、当日は時間に余裕をもって行動。
清潔感のある身だしなみで試験中は沈黙せずに試験官とコミュニケーションを図ることができれば自ずと合格が近づいてきます。
コメント