【中小企業診断士】ふぞろいな合格答案の使い方|添削なしで二次にストレート合格した独学勉強法

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中小企業診断士 ふぞろいな合格答案の使い方・二次独学勉強法 二次試験

中小企業診断士の二次試験は、公式の模範解答が公開されません。だからこそ独学者にとって「自分の答案が合格レベルなのか」を知る手がかりが少なく、ここでつまずく人が多いです。

この記事を書いている僕は、添削も模試も一切使わず、『ふぞろいな合格答案』を中心にした独学だけで二次試験にストレート合格しました。この記事では、そのときに実際にやっていたふぞろいの使い方と二次の勉強法を、できるだけ具体的に紹介します。

二次がどんな試験かをまず知りたい方は 中小企業診断士の難易度・合格率 も参考にしてください。それでは本題に入ります。

この記事を書いた人

しゅん

  • 一次試験・二次試験を独学一発合格
  • 千葉大学工学部・千葉大学大学院卒
  • 妻子持ち30代中堅社員

中小企業診断士試験 試験結果

『ふぞろいな合格答案』とは?なぜ独学に必須なのか

『ふぞろいな合格答案』は、実際の受験生の再現答案を集め、「どのキーワードを書いた人が何点だったか」を分析した書籍です。

二次試験は模範解答が非公開なので、独学だと採点基準が分かりません。ふぞろいは合格答案に共通して入っているキーワードを教えてくれるので、「何を書けば点が入るのか」の基準を独学者に与えてくれます。僕にとっては、添削の代わりになる一番の教材でした。

僕がやった『ふぞろい』を使った二次の勉強法(全手順)

やっていたことを手順に分けると、次の4ステップです。

手順1:まず幅広い年度を解いて「どんな問題が出るか」を把握する

最初にやったのは、いきなり1年分をじっくり解くのではなく、幅広い年度をひと通り解いてみて「二次ではどんな問題が出るのか」を把握することでした。これをやると、事例ごとの頻出キーワードや特色が見えてきます(たとえば事例Ⅲなら「一貫生産体制」のような頻出キーワードがあります)。

しゅん
しゅん

いきなり深く1問を掘るより、まず全体を眺めて『敵を知る』のが先でした。どんなキーワードや切り口が繰り返し出るかが分かると、その後の学習の効率が一気に上がります。

手順2:過去問を繰り返し解き、その都度ふぞろいで確認する

全体像をつかんだら、あとは過去問の反復です。回した回数の目安はこのくらいでした。

過去問の年度 繰り返した回数の目安
直近5年分 多めに 3〜4回
それより古い年度 2〜3回

解いたら必ずふぞろいで確認し、次に解くときに活かす——この繰り返しです。

手順3:ふぞろいの模範解答をスプレッドシートに書き写し、キーワードを集める

これが僕のやり方の中で特に効いた工夫です。ふぞろいの合格答案例をスプレッドシートに全部書き写し、そこに出てくるキーワードや特徴的な言い回しをメモしていきました。こうして自分だけの「頻出キーワード集」を作り、本番でもそれらのキーワードを盛り込むことを意識しました。

手順4:キーワード採点で自己採点する(ただし常に厳しめに)

自己採点は、ふぞろいのキーワード採点(模範解答のキーワードが自分の答案に入っているかで点数を付ける方法)で行いました。明確な合格ラインの点数までは決めていませんでしたが、一つだけ気をつけていたのは、自己採点は甘くなりがちなので、常に厳しく判定することです。「たぶん書けている」を「書けた」にしないよう、辛口で点をつけていました。

二次で意識したこと:上位2割に入るための考え方

二次試験は合格率が毎年2割前後です。僕はこれを相対評価だと捉えて、「上位2割に入る」ことを意識していました。満点を狙うのではなく、みんなが取れそうな問題を確実に取る——これが独学で二次を抜けるうえで一番大事だと考えていました。

もう一つ意識していたのが、答案に自分の業務のこだわりを持ち込まないことです。

しゅん
しゅん

二次の合格率を見ていて、僕は『社会人経験が長い人ほど苦戦しているのでは』という印象を持っていました。自分の仕事のやり方にこだわった、突っ込みすぎた回答は、かえって外しやすい。だから本番では自分の経験は脇に置いて、あくまで一般論で素直に答えることを心がけていました。

これは僕の印象だけの話ではありません。中小企業診断協会の年齢別合格率(令和6年度)を、一次試験と二次試験で並べて比べると、傾向の違いがはっきり見えてきます。

年代 一次試験 二次試験
20代 20.5% 21.7%
30代 23.7% 23.0%
40代 19.3% 18.0%
50代 17.5% 13.3%
60代 15.2% 7.4%

出典:中小企業診断協会(令和6年度 中小企業診断士 第1次試験・第2次試験 年齢別合格率)

注目したいのは下がり方の違いです。一次試験は年代が上がってもゆるやかにしか下がらず、60代でも15%台を保っています。ところが二次試験は40代以降の下がり方が大きく、50代で13%台、60代は7%台まで落ちます

知識量を問う一次試験では年齢の差が出にくいのに、答案の書き方が問われる二次試験では差が広がる——僕はここに、二次で「自分の業務のこだわりを持ち込みすぎないこと」が効く理由があると考えています。もちろん社会人経験そのものが不利なわけではありませんが、実務に精通している人ほど自分のやり方にこだわりやすい。だからこそ、答案では一度その経験を脇に置いて、一般論に立ち返る意識が効くというのが僕の考えです。

事例Ⅳだけは別対策:一次試験の前から始めた

計算中心の事例Ⅳだけは、他の事例とは分けて対策しました。使ったのは『事例Ⅳの全知識&全ノウハウ』で、一次試験の前から取りかかっています(一次の財務・会計にも良い影響がありました)。

事例Ⅳは答えが明確なので対策はしやすい反面、難易度は高く、かけた時間は事例Ⅰ〜Ⅲと同じくらいでした。事例Ⅳは合否の分かれ目と言われる科目なので、早めに着手して繰り返す価値は十分あります。二次全体の時間配分は 二次試験の時間配分のコツ にまとめています。

ふぞろいを使うときの注意点

独学でふぞろいを使う人に伝えたい注意点が2つあります。

一つは、色んな教材に手を出さず、一つの教材(過去問+ふぞろい)を何度も繰り返すこと。あれこれ広げるより、決めた教材を回し切るほうが力になります。

もう一つは、模範解答をそのまま丸暗記しないこと。大事なのは答案の丸暗記ではなく、どんなキーワードと考え方で点が入るのかをつかむことです。キーワード集は「覚える」ためではなく「使えるようにする」ために作ります。

ふぞろいだけの弱点:答案を客観視しにくい

正直に書くと、ふぞろい中心の独学には弱点もあります。それは自分の答案を客観的に見てもらえないことです。

僕自身、自己採点しても本当に合っているのか信じられず今の勉強法や方向性が正しいのかもずっと不安でした。「第三者に答案を見てほしい」と何度も思ったのが本音です。ここに不安を感じるなら、二次試験に添削指導は必要か(独学合格者の本音) も読んでみてください。添削のある通信講座を目的別に比較した 中小企業診断士の通信講座おすすめ比較ランキング も、講座選びの参考になります。

まとめ:まずは幅広く解いて「敵を知る」ところから

ふぞろいを使った二次の独学勉強法を、あらためてまとめます。

  1. まず幅広い年度を解き、頻出キーワードと事例ごとの特色を把握する
  2. 過去問を反復(直近5年は3〜4回/古い年度は2〜3回)し、その都度ふぞろいで確認
  3. 合格答案例をスプレッドシートに書き写し、自分のキーワード集を作る
  4. キーワード採点で、甘くならないよう厳しめに自己採点する
  5. 満点でなく上位2割を狙い、一般論で素直に答える。事例Ⅳは早めに別対策
しゅん
しゅん

二次は模範解答が出ない分、独学だと不安になります。でも、まず幅広く解いて『敵を知り』、ふぞろいでキーワードの基準を押さえれば、独学でも十分に戦えます。不安が大きいなら添削や講座を併用するのもアリ。まずは一歩、過去問を解くところから始めてください。

二次に必要な勉強時間の目安は 中小企業診断士の勉強時間 に、独学か通信講座かで迷う場合は 独学と通信講座どっち? にまとめています。

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